アンリ・ルソーの『私自身:肖像=風景』。何だこのタイトル…と思ったけど、英語でも『Myself, Portrait-Landscape』だった。『風景の中の自画像』と訳される時もあるみたい。
1890年の作品で、チェコのプラハにあるプラハ国立美術館で見られる。

最初に観た感想としては、何かわからないけどかなり惹きつけられる作品だなぁと思った!合成みたいな何とも言えない不思議な感じが自分好みなんだけど、不思議な気分になる。
調べてみると、当時ルソーは税関で働いていて、趣味で絵を描いていたらしい。これはルソーの作品の中でもだいぶ初期の作品。
何とも言えない不思議さは、おそらくバラバラの遠近感などからくるもの。左下にいる人はルソーに比べてものすごく小さいし、かかとも浮いているように見えるし、明らかに“変”。でも、これがルソーらしさなんだって。
自分は遠近感がなくて、立体的にものを見るのが苦手なこともあってか、この絵をすごく良いなと思った。
後ろにはパリの風景(エッフェル塔、1889年の万博)があり、そこで税関で働きながら画家もしていたルソー自身が存在感強く描かれている。
パレットには2人の奥さんの名前が描かれているのも面白い。
ルソーの有名作品といえば、『夢』で、小説『楽園のカンヴァス』の表紙にもなってたなぁ。あれは、ニューヨーク近代美術館所蔵なのでヨーロッパでは見られないけど、ヨーロッパにもいくつかルソーがあるのでもっと見たいな。この絵はパリやロンドンじゃなくて、プラハで見られるのが良いんだよなあ。


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